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コストダウンの為に何を妥協する??

家づくりコラム 2023.03.04

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せっかくの家づくりなので希望通りにしたい!しかし、やりたい事の要望を盛り込みすぎると最終的に予算オーバーになる事も。。。

もちろん予算内ですべてが一度にできればそれが一番。でも家づくりに予算があるのは当たり前。結局、予算内でできるこだわり部分と妥協とのバランスが重要。
という事で、どうしても妥協が必要な場合の『妥協ポイント』をご紹介します。


建築費用を安くするコツ

まずは何にこだわりたいのか決めておく

マイホームへの価値観は人それぞれです。
例えば
・料理が好きでお客様をご招待する機会もおおく、出来るだけキッチンや収納周りを充実させた家を作りたい。
ガレージの愛車が眺める事ができるリビングがほしい!
・郊外型の庭付きで駐車2台、せっかくなので家族とくつろげる広いリビングとウッドデッキなんかあったら最高!
・とにかく駅や買い物が〇〇分圏内。狭くても屋上付き3階建てで利便性第一!


希望は十人十色。自分に合った理想が叶えばそれが一番なのです。

ご自身のこだわりはもちろん、家族間でしっかり話し合っておき、事前に叶えたい要望に対してどれだけ予算をかけるかなど、我が家の大きな指針を決めておき、お金をかけるポイントを考えておくことが大切です。

仕様や設備にメリハリをつける

1つ1つの金額が大きく意外に値が張るのが設備や仕様です。

例えば、SNSなどで『やらなくてよかったBEST〇〇位』などを参考にされて、
・浴室・トイレの窓は不要。
・洗濯物も室内干しが主流になったご家庭も増えた事でベランダも要らない。
・光熱費が高くつきそうなので憧れの全館空調システムや床暖房・浴室換気乾燥機は不要。
・勝手口はサンダルも濡れて不便。遠回りになるしゴミ出しにも不便。
・2階のトイレなどお住まいになる家族構成によってはほとんど使わないので不要。
・和室は子供が小さい時以外の使い方がわからないので不要。
・コストダウンになると思っても10年以上使ったエアコンや冷蔵庫を新居に持っていかない。(電気代高騰の為、ランニングコストを抑えるため、高効率のエアコン・冷蔵庫に買い替える)
長年の住まいづくりの中で、これまで通常付いていたアイテムがないケースが増えてきています。

その代わり、
・高級食洗器ドイツ製ミーレやタッチレス水栓を採用。
・間取りで増えているは、生活感が出てしまう冷蔵庫をリビングから見えないようにする。
・娘さんが入浴中は家族が洗面室を使えないから洗面室とは別に脱衣室を設けたい。
・玄関ホールの手洗い器やファミリークローゼット。
・キャンプ道具など入れる土間収納。
・ステイホームの中で家族が快適に過ごすためのAV機器配置計画
・エコカラットや間接照明などリビングの内装を凝ったものにしたり、テレワーク用の書斎の配置。

ポイントを絞った仕様を細かく考えていくことで建築費用の削減と住んでからの満足に繋がります。

複雑なものにしない

家の形や間取りはシンプルなものにした方がコストもかからず、建築費用も安く済みます。

スキップフロアのような特殊なつくりを利用した空間などはお洒落な家づくりでよく見かけますが、コストがかかる場合が多くその分建築費用も高くなりがちです。

ただ自分の希望の間取りや、形、デザインを妥協して後悔することがないように、予算と相談しながら担当者と妥協案や別の方法を探っていきましょう。

水廻りを近づける

基本的にキッチンや洗面・お風呂などの水廻りは、1階に設置することが多いのですが、これは水廻りの配管を2階まで延ばそうとすると費用がかさみ、建築費用が高額になります。

お湯が出てくるまで時間がかかったり家事動線なども考えると水廻りを集中して配置することをオススメします。

壁を減らす(内・外とも)

コストダウンといえば、まずは『面積を減らす』と思いつくものです。たしかにコストダウンにはなるのですが、差額を聞いても『それしか減らないのですか??』と案外なるものです。

大切なのは面積と一緒に外壁と部屋を仕切る壁を減らす事。減る分だけ、材料費(外壁材・断熱材・構造材など)や工事費が下げられるためコストカットに繋がり、建築費用を下げることができます。
例えば床面積①面積36㎡
角を凹まして面積を減らすとします。

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もちろん面積は6㎡減りますので、コストは下がるのですが外壁の量(距離)は減っていません。
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しかし下記③は②と同じ面積を確保しつつ、更に外壁の量2mを減らすことができています。
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さらに屋根の形状にもコストダウンには大きく影響しますので大切です。
下記のような一般的な2階建ての屋根が寄棟の場合は外壁の量は2階建ての最低限で済みます。
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しかし、このような片流れの屋根形状にしますと、外壁の量が大幅に増えてしまい、3階建ての必要な壁の約半分が増量します。屋根形状が違うだけで、外壁だけではなく構造材・断熱材・足場工事など多くの材料や手間代が増えてしまいます。
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外壁ほどではありませんが家の中の壁も減らすことによりコストダウンになります。
部屋数が少なくなりますが、その分広々とした空間ができるため、開放感があり換気など空気の入替もスムーズになります。

兄弟がいる場合の子供部屋なども、子供が小さなうちは一部屋にしておき、将来間仕切りで分けるといった方法もあります。

湿式工事はしない

内装や外装などで、塗料や漆喰のような素材を使うよりクロスなどの乾式工事のみにしてしまう方が作業の手間がなくなり、初期費用やクラックなどによるメンテナンスによるコストカットにも繋がります。

今はクロスの種類も多く、シックハウス症候群の対策などもしっかり取られているため安心ですし、デザインも非常に多く、個性的なものも沢山あるため費用削減したい場合はクロスのような乾式工事をオススメします。

オーダーメイドでの家具・設備を避ける

オーダーメイドで職人が1から造り付けをするような家具やメーカー標準設定以外の特注でのキッチンの組み合わせなど、こだわった材料などを用いることで比較的高価になりがちです。
しかしせっかくの新居ですので、こだわりたい点もありますよね。

できるだけ予算とも相談していきながら、近年、安価でもデザイン性や耐久性に優れたものが多くありますのでカーテンや家具・インテリアの小物まで家全体のレイアウトを重視したコーディネートを楽しんでみてください。

分からないことがあればアドバイザーが総合的にアドレスいたします。

コストダウンの為に家具などは後々買い替えもできるため、現在使用している家具を新居でも使うといった方法ももちろんあります。

今は我慢することも1つの方法かもしれません(笑)

外構工事をすべてしない

外構工事もかなり高額になりがちで、カーポートは後からしよう。なんていう事も。
転落防止のフェンスや往来に必要な階段やスロープ工事は必須ですが、普段家で生活していても緊急性のないものは妥協できる1つのポイントです。

例えば広い敷地周囲に、人がまたげない高さの塀をつくろうと思うと高額になったり、目隠しフェンスは、実際にリビングから外の人の目が合わないほどにするにはかなり高さが必要で高額になります。
またコンクリートの面積も減らすほど減額に。例えば建物周辺はコンクリートではなく防草シート+砕石敷でコストダウン+防犯で一石二鳥です。
減らした分を近年必須な宅配ボックスなどに予算を回したり等、やり方はさまざまです。

自分でできるものは自分でやる

細かな部分ですが、引っ越し作業などを自分で行ったり、エアコンなどの家電製品も今のものを使ったりすることで、建築費用に回せます。

家は一度建ててしまうと、なかなか改築などできませんが家電などは買い換えてしまえば良いため、そのあたりにかかる費用も一度見直していきましょう。

メンテナンス費用もチェックしよう

家を建てることがゴールではありません。

建てた家に住むことで、今まで以上に快適な暮らし得て、幸福になることが目的です。そのためには、家を建てるだけでなく、建てた家に住んだ後のことを考えて置く必要があります。

後々のメンテナンス、保証などもチェックしておこう

住宅は建築物のため当然老朽化します。長い目で見ると家を安全に維持していくには、非常に高額な維持費が必要になります。

建築費だけでなく、維持費用も含めて予算やローンを組んでいくようにしましょう。

メンテナンス費用を抑えるために、例えば建築当初から屋根をメンテナンスがほぼ必要のない陶器瓦にすることや、外壁もメンテナンスが比較的楽なタイルにするなど、将来のメンテナンス費用を考えた仕様にする方法も考えられます。

住宅展示場で専門家にいろいろ相談しよう

インターネットなどを使って自分で調べることもとても大切ですが、やはり経験豊富な建築の専門家に相談して色々なアイデアやトレンドを学びながら、注文住宅の計画を立てていきましょう。

ぜひ住宅展示場に足を運んでいろいろ聞いてみましょう。
わからないことや不明点などがあれば、気軽に行えるオンラインのweb相談などもオススメです。

まとめ

今回は注文住宅にかかるお金について説明してきました。
今回説明させて頂いた内容はほとんどの人が人生に一度だけ経験するかしないかといったことなので、知らなくて当たり前のことばかりです。

ご自身のマイホーム計画が失敗しないために希望の住宅を考えていくことも重要ですが、現実をしっかり見て予算計画を立てて、無理のないマイホームづくりをすることもとても大切なことです。

そのためにもまずはご自身やご家族がどんな家に住みたいか、具体的にイメージすることが大切なため、住宅展示場に足を運んでみたり、web相談などで実際に建築会社と話をしてみたりして理想の住宅へ一歩ずつ前進していきましょう。

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